混みあう電車内で足を投げ出して座るのはマナー違反だ。車内放送でも呼びかけているが、なかなかなくならない。そこで電車の車両を作るメーカーが、足の投げ出しを抑える座席の工夫に取り組み始めた。
東京・新橋~豊洲間を結ぶ「ゆりかもめ」に1月から順次置き換えられている新型車両の座席は、座る面をひざ側に9度上向くようにした。こうすると座った人は自然にかかとを引く姿勢になるという。ゆりかもめの運営会社は、足の投げ出しや足を座席に乗せるなどの座り方に対する乗客からの苦情に悩まされていた。だが、新型車両の乗客からは一切そういった苦情は寄せられていないという。座席の機能の工夫でマナーの改善につながるというのは素晴らしい。ぜひ他の路線にも導入していただきたいものだ。